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タイタス・クロウ(Titus Crow)【神話の人物】
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>イギリス在住のオカルト研究家、作家。水神クタアトを初め、数々の魔道書に精通し、その知識を武
器に、悪の魔術師や旧支配者の手先に立ち向かう、正義のオカルティスト。
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>住居のブロウン館には、魔道書の他に、針が四本もある謎の時計も保管されているが、こ
れはかつてランドルフ・カーターの所有物だった。彼はこの時計の正体、用途を研究しているが、未だに果たせ
ていない。
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>出版元:東京創元社。刊行年:2001。著:ブライアン・ラムレイ。訳:夏来建次。
>正義のオカルティスト、タイタス・クロウを主人公にした短編を納めた作品集。タイタス・クロウ誕生の秘密を描く『誕生
』、悪の魔術師との最初の戦いを描く『妖蛆の王』など、彼のルーツにまつわる作品を多数収録。
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>旧支配者、あるいは外なる神の一柱とされる神。ヴェールを剥ぎ取るものなどの異名を持つ。その姿は不
明だが、彼を再現した不完全な像は、半球体や棒を複雑に組み合わせた物体。
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>普段は異次元に潜んでいるが、ある儀式によって召喚することができる。彼は召喚した者
に、宇宙の本質を見せてくれる。異名にあるヴェールとは、人間の視覚のことである。
>儀式は彼の姿を見なくて済むよう、暗闇で行わなければならない。もし彼の姿を目にすると、
そのあまりの奇怪さに、たちまち発狂してしまうという。
>クトゥルフの眷属の一種で、深きものたちの長老的存在。ハイドラの夫とされる。その姿は深きものたちと似てい
るが、比較にならないほど巨大。
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>H.P.ラヴクラフト著。執筆時1917年。収録作品集、ラヴクラフト全集3巻。
>乗っていた船をドイツ海軍に拿捕され、ボートで逃げ出した主人公。数日間の漂流の後、黒い
泥に覆われた陸地に流れ着く。そこには魚のような頭部を持つ、巨大な神々の像が立ち並ん
でいた。その時、主人公の前に異様な影が……。
>ラヴクラフトのデビュー作。『クトゥルーの呼び声』のプロトタイプと呼ぶべき作品。
ダゴン秘密教団(Esoteric Order of Dagon)【神話の組織】
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>1840年ごろ、オーベット・マーシュ船長によってインスマウスに設立された。1928年の政府による強制捜査で、インスマウスの本部
は壊滅したとされるが、おそらく支部は世界各地に残っており、勢力は衰えていない。
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>ダンウィッチとも読む。マサチューセッツ州北中部にある町。かつては栄えた工場町だった
が、現在は住む人も少なく、寂しい寒村になっている。住人に多いウェイトリー姓は、魔女狩り
から逃れてこの地に移住した、ウェイトリー一族に由来する。
>近くにある丘の上には、先住民族が築いたというストーン・サークルがある。
ダニッチの怪(The Dunwich Horror)【作品】
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>ダニッチ村のウェイトリー家に男の子が生まれる。ウィルバーと名付けられたが、父親は姿を現さなかっ
た。ウィルバーは心身ともに異常な速度で成長し、その瞳に邪悪な影をちらつかせ始める。果たして、
彼の“父親”とは何者なのか……。
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>旧支配者の定義が明確になされ、現代文明と怪異の対立構造を明示した重要な作品。
ダーレス【作家】→オーガスト・ダーレスを参照
ダンウィッチ【神話の舞台】→ダニッチを参照
ダンウィッチの怪【作品】→ダニッチの怪を参照
ダンウィッチの怪【書籍】→クトゥルフの血族 ダニッチの怪を参照
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ち
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チャウグナー・フォーン(Chaugnar Faugn)【神話の神々】
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>カウグナール・ファウグンとも呼ぶ。旧支配者の一柱とされる神。その姿は、象のような頭部を持つ
人間。
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>普段は石像のように静止しており、生贄を食べる時だけ動く。太古に宇宙から地球に降り立
ち、眷属であるミリ・ニグリを創造した。彼らは原始人と交わり、その混血の子孫がチョー=チョー人になった。
神
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>兄弟と呼ばれる存在がおり、彼らはピレネー山に潜んでいる。
チャールズ・ウォードの奇怪な事件(The Case of Charles Dexter Ward)【作品】
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>精神病院から失踪した患者、チャールズ・D・ウォード。彼は入院前、ジョゼフ・カーウィンとい
う先祖について調べていた。彼は当時の人々から、魔術師と恐れられていたらしい。調査を続
ける内に、次第にチャールズの様子もおかしくなり……。
>ミステリー調で完成度の高いストーリー。ラヴクラフトの最高傑作と評する人も多い。
チャールズ・デクスター・ウォード事件【作品】→チャールズ・ウォードの奇怪な事件を参照
チョー=チョー人(Tcho-Tchos)【神話の種族】
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>トウチョ=トウチョ人とも呼ぶ。チャウグナー・フォーンの眷属ミリ・ニグリとの混血で生まれた小人種族。ミャンマー
奥地の山岳地帯などに住んでいる。
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>非常に長命で、中には数千歳に達している者もいる。性質は凶暴で、しばしば人々を襲う。
チャウグナー・フォーンの他、ツァールとロイガーなども崇拝しており、彼らに生贄を捧げることもある。神
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地を穿つ魔(The burrowers beneath)【書籍】
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>出版元:東京創元社。刊行年:2006。著:ブライアン・ラムレイ。訳:夏来建次。
>タイタス・クロウシリーズ初の長編。ヨーロッパ各地の群発地震を調べていた考古学者が、謎の失踪を遂
げる。彼と連絡を取り合っていたタイタス・クロウと相棒ド・マリニーは後を追うが、その足元の遥か地底で
は、邪悪な存在が動き始めていた……。
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ツァール【神話の神々】→ツァールとロイガーを参照
ツァールとロイガー(Zhar&Lloigor)【神話の神々】
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>旧支配者の一柱とされる双子の神。星間宇宙を歩むものなどの異名で呼ばれる。その姿は、緑の
目と無数の触手を持つ肉塊だが、その体を自在にばらばらにすることもできる。
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>太古に、アークツルスから地球に降り立った。現在はミャンマー奥地にある都市アラオザル
の地下で、住人のチョー=チョー人たちに崇拝されている。
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>召喚に応えて、遠く離れた場所に現れることもある。大抵は召喚者の敵を襲うためであり、
その場合、彼らは恐るべき暗殺者と化す。
ツァトゥグァ(Tsathoggua)【神話の神々】
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>サドグイ、ゾタクアとも呼ばれる。旧支配者の一柱とされる神。聖なるヒキガエルなどの異名を持
つ。コウモリのような耳を持ち、柔毛に覆われた巨大な蛙のような姿をしている。
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>太古にサイクラノーシュから地球に降り立ち、ハイパーボリア時代はヴーアミタドレス山の地下に住んでいた。現在は
暗黒世界ンカイに住んでいるとされる。彼への信仰は、邪教と排斥されたこともあれば、逆に多くの
信者を獲得したこともある。
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>怠惰な性格で、ほとんどの時間をまどろんで過ごしている。他の神々に比べれば悪意はない
方だが、それでも危険な存在には違いない。空腹の時に遭遇すれば、あっさり食べられてしまう
かもしれない。神
>その一方、義理堅い面もあり、ハイパーボリア時代の魔術師エイボンに対しては、崇拝の見返りに魔術の知識などを
授けたという。
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ティンダロスの猟犬(Hounds of Tindalos)【神話の種族】
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>太古の時代、あるいは異世界からやって来る種族。青い舌を持ち、毛のない緑の犬のよう
な姿か、あるいははっきりしない影のような姿。
>しばしば時間旅行者(魔術で過去を覗き見るなどの行為も含む)に目を付け、執拗に追ってく
る。彼らは“角度”を通して、どこにでも移動できるため、逃れるには角度が全くない、丸い部屋
にでも閉じこもるしかない。
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ティンダロスの猟犬(The Hounds of Tindalos)【作品】
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>F.B.ロング著。執筆時1929年。収録作品集、暗黒神話体系シリーズ クトゥルー5巻。
>友人の作家チャーマズの実験を手伝うことになった主人公。チャーマズは道教の秘薬“遼丹”
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を飲んで、精神を肉体から分離させる。彼の精神は時間を遡り、宇宙の誕生にまで迫るが、突
如悲鳴を上げて実験を中断する。それ以来、彼は何かにひどく怯え……。
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ドリームランド(Dreamlands)【神話の舞台】
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>夢幻郷とも呼ばれる。人々の夢の中にある世界(あるいは、夢を通して精神だけが接触でき
る、実在の世界?)。特定の門を潜れば、肉体を持ったまま訪れることもできる。
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>ドリームランドには“神々”と呼ばれる存在がいるが、彼らは地球出身の古代人的存在であ
り、同じ神でもクトゥルフなどの旧支配者と比べると、格段に力が劣るようだ。
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>関心がないのか、旧支配者の影響もドリームランドには及んでいないようだが、唯一ニャルラトテップだけは積極
的に介入している。
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>トゥールー【神話の神々】→クトゥルフを参照
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