あ

アイホート(Eihort)【 話の神々】
旧支配者の一柱とされる神。迷路の神 の異名を持つ。その姿は、無数の足と目を持つ、巨
大な白い楕円の
イギリスのキャムサイドの地下にある迷宮に住んでいるが、空間をじ曲げて、他の場所
に現れることもある。 
遭遇そうぐうした人間に、テレパシーで従者になるかどうか尋ねる。拒否すると踏み潰され、受け容れ
ればひなを植え付けられる。そして肉体を食い破られ、結局死ぬことになる。
 を取り除く方法もあるが、アイホートの怒りを買う危険があるという。

アーカム(Arkham)【 話の舞台】
アメリカ、マサチューセッツ エセックス郡のミスカトニック川沿いに位置する町。多くの神話
作品の 台になっている。
イギリス風の駒形切妻こまがたきりづま屋根の家々が立ち並ぶ、植民地時代の面影を色濃く残す町。ミスカトニック大学の所在地 であり、学問と 化の町としても有名。
その閑静かんせいな表の顔とは裏腹に、魔女狩りなどの暗い歴史を秘め、異様な事件が度々起きる、
異界への入 でもある。
マサチューセッツ州に 在する街セイレム(現ダンヴァーズ)がモデルになっており、その街
並みや歴史に多くの共 点が見られる。

アーカム計画(Strange eons)【 籍】
出版元:創元推理文 。刊行年:1988。著:R.ブロック。訳:大瀧啓裕。
『ピックマンのモデル』だ!」主人公キースが手にした を見るなり、友人は叫んだ。あの絵が実在していた?  ラヴクラフトは真実を語っていたのか? では、 底で眠るあの邪神も……ブロックが師に捧げる、壮大な オマージュにして完 編。
性的な表現があるので、未 年者の購入は注意されたし。

アザゾース【神話の神々】アザトースを参

アザグ=トース【神話の神々】アザトースを参

アザトース(Azathoth)【 話の神々】
アザゾース、アザグ=トース、アザトートとも ばれる。旧支配者、あるいは外なる神の一柱とされる神。 盲目もうもくにして白痴はくちの魔王、沸騰ふっとうする混沌こんとんの核などの異名を持つ。その姿は無形の混 の集合体。
異名の通り知 を持っていない。旧き神との戦いで失ったとも、元から持っていなかったとも言 われる。旧支配者外なる神の中でも 高神に位置付けられ、一説には宇宙を創造し、いつか破壊する存 とされる。
宇宙の中心にある 廷に座しており、その場から動くことは滅多にないが、代行者であるニャルラトテップ が、その望みを叶えるべく 躍する。

アザトート【神話の神々】アザトースを参

アッシュールバニパルのほのお(The Fire of Asshurbanipal)【作品】
別タイトル、アッシュールバニパルの火の石。R.E.ハワード著。執 時1936年。収録作品集、暗黒神話体系シリーズ クトゥルー7巻 
伝説の宝 アッシュールバニパルの焔を追い求める、探検家スティーブと相棒ヤル・アリ。
盗賊たちの襲 を切り抜けつつ、焔が眠るという砂漠の廃墟を目指す。果たして、焔は実在す
るのだろうか……。 
ヒロイック・ファンタジーの始祖ハワードらしい、 力あるアクションシーンが展開。

アトラク=ナクア【神話の神々】アトラック=ナチャを参

アトラック=ナチャ(Atlach-Nacha)【 話の神々】
アトラク=ナクアとも ばれる。旧支配者の一柱とされる神。その姿は、人に似た頭部を持った巨 大な蜘蛛くも
ツァトゥグァと共にサイクラノーシュから 来したという。ハイパーボリア時代はヴーアミタドレス山の地下に んでいた。
目的は不明だが、 大な裂け目にひたすら巣を張り続けており、その仕事を何より優先す
る。一説には、その巣が 成する時に、世界が終わるのだという。

アブホース(Abhoth)【 話の神々】
旧支配者、あるいは外なる神の一柱とされる神。 浄なるものの父にして母などの異名を持
つ。 
その姿は、巨大な灰色の粘 の水溜り。そこから、絶えずおぞましい姿の子供を生み出して
は、触手で捕まえてむさぼり食うのを繰り返している。
ハイパーボリア時代にはヴーアミタドレス山の地下に んでいた。現在はダニッチの地下、あるいはドリームランド  んでいるという。
テレパシーで他者と 話できるが、基本的に外界には無関心。

アブドゥル・アルハザード(Abdul・Alhazared)【 話の人物】
アラブの 人(魔術師とも)。ネクロノミコンの作者。無名都市を初め、様々な忘れられた場所や忌まわしい場 所に旅し、そこで得た 識を元にネクロノミコンを書いた。最後は人々の目の前で、見えない怪物に食わ れて んだという。

アリシア・Y【 籍】
出版元: 新社。刊行年:1994。著:後藤寿庵。
日本では希少な、本格的神話 画。アーミティッジ博士(ダニッチの怪の主人公)の子孫アリシアと、悪 の魔術師ジョン・ディー博士の いを描く。
現在、DL siteでダウンロード版が販 中。

アルハザードの遺産【書籍】クトゥルー神話シリーズ1 アルハザードの遺産を参

アルハザードの逆襲【書籍】クトゥルー神話シリーズ2 アルハザードの逆襲を参

暗黒神話体系シリーズ クトゥルー 1〜13【 籍】
出版元:青心社文 。刊行年:1988〜2005。著:H.P.ラヴクラフトA.ダーレス他。編:大瀧啓 
ラヴクラフトや周辺作家の作 を幅広く収録した作品集。

 作品一覧

  1  
クトゥルーの呼び声/The Call of Cthulhu(H.P.ラヴクラフト
  破風はふ /The Gable Window(H.P.ラヴクラフトA.ダーレス
  アロンソ・タイパーの 記/ (W.ラムリー)
 ハスターの帰還/The Return of Hastur(A.ダーレス
  無 の家で発見された手記/Notebook Found in a Deserted House(R.ブロック
  博 館の恐怖/The Horror in the Museum(H.ヒールド)
  ルルイエの /The Seal of R'lyeh(A.ダーレス
  クトゥルー神 の神々(R.カーター)

  2 
  永劫えいごうの探索/The Trail of Cthulhu(A.ダーレス
  クトゥルー 話の魔道書(R.カーター)

  3 
  カルコサの 民/An Inhabitant of Carcosa(A.ビアス)
  黄の /The Yellow Sign(R.W.チェンバース)
  彼 からのもの/The Hunters from Beyond(C.A.スミス
  邪 の足音/The Pacer(A.ダーレス&M.スコラー)
 暗黒のファラオの神殿/Face of the Black Pharaoh(R.ブロック
  サンドウィン の怪/The Sandwin Compact(A.ダーレス
  妖術師の 還/The Return of the Sorcerer(C.A.スミス
  丘の夜 /The Whippoorwills in the Hills(A.ダーレス
 銀の鍵の門を越えて/Through the Gates of the Silver Key(H.P.ラヴクラフト&E.H.プライス) 

  4 
  魔 /The Hound(H.P.ラヴクラフト
  魔 /The Festival(H.P.ラヴクラフト 
 ウボ=サスラ/Ubbo-Sathla(C.A.スミス
  奇 /The Mannikin(R.ブロック 
 風に乗りて歩むもの/The Thing that Walked On the Wind(A.ダーレス
 七つの呪い/The Seven Geases(C.A.スミス
 黒い石/The Black Stone(R.E.ハワード
  闇に みつくもの/The Dweller in Darkness(A.ダーレス
  石像の 怖/The Man of Stone(H.ヒールド)
  異次元の /The Shadow out of Space(H.P.ラヴクラフトA.ダーレス
  アーカムそして の世界へ/To Arkham and the Stars(F.ライバー)

  5 
  ピーバディ の遺産/The Peabody Heritage(H.P.ラヴクラフトA.ダーレス
 ティンダロスの猟犬/The Hounds of Tindalos(F.B.ロング
    はいらない/Dig Me No Grave(R.E.ハワード
  臨 の看護/The Death Watch(H.B.ケイブ)
  闇の 神/The Dark Demon(R.ブロック
 無貌むぼうの神/The Faceless God(R.ブロック
  戸口の 方へ/Beyond the Thresfold(A.ダーレス
  谷間の /The House in the Valley(A.ダーレス
 魔道士エイボン/The Door to Saturn(C.A.スミス
  アタマウスの 言/The Testament of Athammaus(C.A.スミス

  6 
  恐怖の 食う橋/The Horror from the Middle Span(H.P.ラヴクラフトA.ダーレス
   きながらえるもの/The Survivor(H.P.ラヴクラフトA.ダーレス
  暗黒の 式/The Lurker at the Threshold(H.P.ラヴクラフトA.ダーレス

  7 
 星から訪れたもの/The Shambler from the Stars(R.ブロック
 闇をさまようもの/The Haunter of the Dark(H.P.ラヴクラフト
 尖塔の影/The Shadow from the Steeple(R.ブロック
 永劫えいごうより/Out of the Eons(H.ヒールド)
 アッシュールバニパルのほのお/The Fire of Asshurbanipal(R.E.ハワード
  セイレムの恐 /The Salem Horror(H.カットナー)
  イグの い/The Curse of Yig(Z.ビショップ)
  閉ざされた 屋/The Stuttered Room(H.P.ラヴクラフトA.ダーレス

  8 
  屋根裏 屋の影/The Shadow in the Attic(H.P.ラヴクラフトA.ダーレス
  侵入 /The Invaders(H.カットナー)
  屋 の上に/The Thing on the Roof(R.E.ハワード
  電気 刑器/The Electric Excutioner(A.D.カストロ)
  潜 するもの/The Lair of Star-Spawn(A.ダーレス&M.スコラー)
   もなき末裔まつえい/The Nameless Offspring(C.A.スミス
 インスマウスを覆う影/The Shadow over Innsmouth(H.P.ラヴクラフト

  9 
  謎の 浮き彫り/Something in Wood(A.ダーレス
  城の部 /The Room in the Castle(R.キャンベル)
   らうものども/The Spece-Eaters(F.B.ロング
  魔 の谷/Witches' Hollow(H.P.ラヴクラフトA.ダーレス
  セベクの 密/Secret of Sebek(R.ブロック) 
 ヒュドラ/Hydra(H.カットナー)
  闇にささやくもの/The Whisperer in Darkness(H.P.ラヴクラフト

  10 
  ファルコン の漁師/The Fisherman of Falcon Point(H.P.ラヴクラフトA.ダーレス
  妖術師の /The Sorcerer's Jewel(R.ブロック
  クラーリッツの秘 /The Secret of Klalitz(H.カットナー)
  クトゥルーの眷属けんぞく/Demons of Cthulhu(R.シルヴァーバーグ) 
 グラーグのマント/The Mantle of Graag(F.ポール&H.ドクワイラー&R.A.W.ロウンデズ)
 アルハザードのランプ/The Lamp of Alhazred(H.P.ラヴクラフトA.ダーレス
 チャールズ・デクスター・ウォード事件/The Case of Charles Dexter Ward(H.P.ラヴクラフト 

  11 
  深淵しんえんの恐怖/The Abyss(R.A.W.ロウンデズ)
   識を守るもの/The Warder of Lnowledge(R.F.シーライト)
   黒の口づけ/The Black Kiss(R.ブロック&H.カットナー)
  あなに潜むもの/The Creeper in the Crypt(R.ブロック
   りたてるもの/The Hunt(H.カットナー)
   /The Frog(H.カットナー)
 恐怖の山/The Horror from the Hills(F.B.ロング

  12巻:
  アルハザードの 狂/Why Abdoul AlHazred Went Mad(D.R.スミス)
  サタムプラ・ゼイロスの 語/The Tale of Satampra Zeiros(C.A.スミス) 
 ヒュプノス/Hypnos(H.P.ラヴクラフト
 イタカ/Ithaqua(A.ダーレス
  首 り入り江の恐怖/Terror in Cut-Throat Cove(R.ブロック
  湖 の恐怖/The Horror from the Depths(A.ダーレス&M.スコラー)
  モスケンの大 巻き/Spawn of the Maelstrom(A.ダーレス&M.スコラー)
  墳丘ふんきゅうの怪/The Mound(Z.ビショップ)

  13巻:
  彼 からあらわれたもの/Something from Out There(A.ダーレス
  エリック・ホウムの /The Passing of Eric Holm(A.ダーレス
  遙かな 底で/Far Below(R.B.ジョンスン)
  本を守護する /The Guardian of the Book(H.ハッセ)
  哄笑こうしょうする食屍鬼しょくしき/The Grinning Ghoul(R.ブロック
  ブバスティスの ら/The Brood of Bubastis(R.ブロック
  恐怖の /Bells of Horror(H.カットナー)
  緑の深淵しんえんの落とし子/Spawn of the Green Abyss(C.H.トムスン)
   きものども/The Deep Ones(J.ウェイド)
   料(大瀧啓裕)

暗黒のファラオ(Black Pharaoh)【 話の神々】
ニャルラトテップの化身の一つ。 色のローブをまとい、ファラオの冠を被った男性の姿をしている。魔女 の集会を主催するという暗黒の男(黒い肌の男性とされる)と 一視されること
もある。 

暗黒のファラオの神殿(Face of the Black Pharaoh)【 品】
R.ブロック著。 筆年不明。収録作品集、暗黒神話体系シリーズ クトゥルー3巻。
暗黒のファラオと呼ばれた 代エジプト王、ネフレン=カの神殿を捜し求める主人公カータ
レット大尉。ある日、その 所を知るという人物の訪問を受ける。半信半疑ながらも案内され
た先には、驚くべき 景が……。
ブロックらしい、エジプトのエッセンスをふんだんに り込んだ作品。


 い

イア(Ia)【 話の定型句】
旧支配者外なる神の儀式で、しばしば唱えられる 葉。古代アクロ語で「私は空腹である」の 

イオグ=ソトト【神話の神々】ヨグ=ソトースを参

イゴーロナク( Y’golonac)【 話の神々】
旧支配者の一柱とされる神。その姿 は、頭がなく、両手に口が付いた巨人。
巨大な壁の背後から現れるが、それがどこなのかは不明。邪悪な欲望を抱く人間にささやきか け、その望みを えるのと引き換えに、肉体を乗っ取ってしまう。
自分のことを知っている人間にしか、 出しできない。そのため、イゴーロナクに仕える者達
グラーキの黙示録もくしろくを読ませるなどの手段で、彼の存在を知らしめようとする。

イスの偉大なる種族(Great Race of Yith)【 話の種族】
四億年前、 星イスから地球に移住してきた種族。他者と精神を入れ替え、肉体を乗っ取る
能力を持つ。地球にいた頃は、円錐えんすいの体に先端がはさみ状になった触手を持つ生物の肉体に宿
っていた。 
この能力の有 範囲は非常に広く、他の星や他の時代の住人にも及ぼせる。彼らはこの能
力を使って、様々な場 に旅し、あるいは様々な場所から住人を連れてきて、あらゆる知識を
 した。
五千 年前、自らの滅びを予見し、遠い未来へと逃れて行った。

イシュニガラプ【 話の神々】シュブ=ニグラスを参

イタクァ(Ithaqua)【 話の神々】
旧支配者の一柱とされる神。風に りて歩むもの、歩む死等の異名を持つ。その姿は、赤く輝く目 をした巨大な人影。足には 掻きのようなものがあり、それで空中を歩くことができる。雪国で 目撃される怪物ウェンディゴと 一視されることもある。
元は惑星ボレアの南 点近くに封じられていたが、現在は自由になっているという。北方地
方にしばしば姿を現し、人 をさらう。さらわれた人間は世界各地の上空を連れ回された挙句あげく
最後には地上に とされてしまう。
北方にはイタクァを崇める教団が存在し、生贄いけにえを捧げることもあるという。

古のもの(Elder Things)【 話の種族】
十億年前、宇宙から地球に移住してきた種族。両端が先細りになったたる形の胴体、ヒトデの
ような頭部、木の枝のように 分かれした腕、折りたたみ可能な翼を持つ。
高い知性と技術を持ち、 働力としてショゴスを創造した(一説には、ウボ=サスラを利用して)。その過程で 失敗作も生まれたが、これが人 も含む地球の生物の祖先となった。
地球各地に都市を き、その文明は一億年前に絶頂期を迎えたが、クトゥルフミ=ゴの侵略、そし ショゴスの反乱などで徐々に衰退、地上から姿 を消していった。

忌まわしきクトゥルフ神話 インスマウスの影【 籍】
出版元:PHP研究 。刊行年:2010。原作:H.P.ラヴクラフト。漫画:原田雅史。
クトゥルフの呼び声と双璧を成すラヴクラフトの代表作インスマウスの影を漫画化。 話研究家の森瀬繚による作品成立経 緯、作品にまつわるエピソード等の 説もあり。

インスマウス(Innsmouth)【 話の舞台】
アメリカ、マサチューセッツ 、マヌーゼット川の河口にある町。
かつては繁栄した港町だったが、伝染病の流行などで衰退、現在は空き家ばかりの閑散かんさんとし
た街並みが広がっている。重要な産業だった金の 錬所も、現在は操業停止状態。
町民はなぜか、ほぼ全 が“インスマウス面”と呼ばれる異様な容貌をしている上、ダゴン秘密教団という カルトじみた宗教に入っており、周辺住人に み嫌われている。

インスマウスの影(The Shadow Over Innsmouth)【 品】
別タイトル、インスマウスを う影。H.P.ラヴクラフト著。執筆時1931年。収録作品集、暗黒神話体系シリーズ クトゥルー8巻、ラヴクラフト全集1巻 
旅の途中、インスマウスという れた港町に立ち寄った主人公。住人たちは皆、魚を思わせる異様な 容貌をし、 の中心にはダゴン秘密教団なる謎の宗教の教会が。町の歴史を調べる内に、次第に明らかに なる恐怖。それは、主人公の運命をも め取り……。
クトゥルフの呼び声と双 をなす、ラヴクラフトの代表作。

インスマウスの影【書籍】忌まわしきクトゥルフ神話 インスマウスの影を参

インスマウスを覆う影【作品】インスマウスの影を参


 う

ウィルマース・ファウンデーション(Wilmarth Foundation)【 話の組織】
旧支配者やその手先と戦うための 織。本部はミスカトニック大学。名前の由来は、旧支配者の存在に気付き、対抗の 必要性を説いたウィルマース 授(闇にささやくものの主人公)
から。 
様々な国の政府や企業の 援を得ており、旧支配者の研究、および復活の阻止に大きな成果を 挙げている。1970年代の理 長はウィンゲート・ピースリー教授(時間からの影の主人公ナサニエル・ ピースリー教授の息子)。一時、タイタス・クロウやド・マリニーも 属していた。

ウェイトリー【神話の人物】ウィルバー・ウェイトリーを参

ウィルバー・ウェイトリー(Wilbur Whateley)【 話の人物】
ダニッチ村の住人。1913年〜1928年。家 は母ラヴィニアと、村人たちに魔術師と恐れられている 祖父ノアのみで、父親は姿を せたことがない。
異常な速度で成長し、十 歳になった頃には身長8フィート(約2メートル40センチ)に達して
いた。また、頭脳の方も少年 れしており、祖父や近隣の図書館から魔術を学び、学者並の
知識を身に けていた。
なぜか、いつも全 を覆う装いをしており、決して他人に顔と手以外の部分を見せなかった
という。 

宇宙からの色(The Colour out of Space)【 品】
H.P.ラヴクラフト著。執筆時1927年。 録作品集、ラヴクラフト全集4巻他。
アーカム西に広がる、焼け野と ばれる荒野。その近くに住む老人ピアースは水質調査に来た主 人公に、ここに人々が近 かない訳を語る。かつては豊かな農場だったのだが、奇妙な隕石 の落下をきっかけに、異変が起き めたのだという……。
神話要素は いが、人々が正体不明の脅威きょうい翻弄ほんろうされる様は、まさに宇宙的恐怖。

ウボ=サスラ(Ubbo-Sathla)【 話の神々】
旧支配者、あるいは外なる神の一柱とされる神。 存の源などの異名でも呼ばれる。その姿は、のたうつ 巨大な原形質の 
地球上の ての生命を生み出した(あるいは、彼を利用して古のものが生み出した)とい う。ハイパーボリア時代は、ヴーアミタドレス山の地 に潜んでいた。
旧き神の知恵を記した石版を っているとされる(一説には旧き神から盗んだため、罰として守護者 にされたとも)。多くの魔術師がこれを ようとしたが、知られている限り、成功した はない。

ウボ=サスラ(Ubbo-Sathla)【 品】
C.A.スミス著。執筆時1933年。 録作品集、暗黒神話体系シリーズ クトゥルー4巻。
ふと入った骨董こっとう店で、伝説の 法文明ハイパーボリアから伝わるという水晶球を見つけた主人公。エイボンの書に記 された、ゾン・メザマレックの 晶に違いない。のぞき込むと、水晶は想像を絶する光景を映し  した……。


 え

永劫えいごうの探索(The Trail of Cthulhu)【 品】
A.ダーレス著。執筆時1944〜1952年。 録作品集、暗黒神話体系シリーズ クトゥルー2巻。
謎めいた シュリュズベリイ博士の助手を務めることになった青年フェラン。それ以来、彼は不思議な夢を 見るように。博 が呼び出した奇妙な生き物の背に乗って、世界を飛び回る夢。やがて彼は、 博士の双肩そうけんに世界の運命がかっていることを知り……。
神々と人類の戦いという構図は、ラムレイなどの 続作家にも受け継がれた。

エイボン(Eibon)【 話の人物】
ハイパーボリア時代の 名な魔術師。エイボンの書の作者。当時は邪神と恐れられていたツァトゥグァと契約を結び、魔術 の知識を たという。
晩年、女神イホウンデーの神官たちに異端いたんの嫌疑をかけられ、魔法の扉で惑星サイクラノーシュへと  た。

エイボンの書(The Book of Eibon)【 話の魔道書】
ハイパーボリア時代の 術師エイボンによって書かれた魔道書。書かれている内容は、エイボン崇拝すうはいしたツァトゥグァハイパーボリア 関するものが多い。ネクロノミコンと対応する箇所かしょもあり、邪悪かつ深遠な呪文、儀式の集大成と われ る。
現存する物は少ないが、その の一冊がミスカトニック大学付属図書館に保管されてい
る。 

エイボンの書【書籍】クトゥルフ神話カルトブック エイボンの書を参

エンサイクロペディア・クトゥルフ【 籍】
出版元:新紀元社。 行年:2007。著:ダニエル・ハームズ。訳:坂本雅之。
クトゥルフ神話に登場する神、種族、人物、舞台、魔道書、道具など、あらゆる用語を網羅もうら た辞典。また、巻末には神話世界年表や、ネクロノミコンの歴史などの資料も掲載けいさい


 お

黄金の蜂蜜はちみつ酒(Space-Mrad)【神話の道具】
飲んだ者に 宙の真空に耐える力を与える、魔法の蜂蜜酒。さらに、ビヤーキーの召喚などの移動 手段があれば、 宙を旅することができる。実際には、肉体から精神を解き放つもので、精神 だけを 動させるのだという。


オーガスト・ダーレス(August Derleth)【 家】
ラヴクラフトの後輩で、第一 代作家の一人。シャーロック・ホームズのパスティーシュ(意図的な模倣もほう 作品)『ソーラー・ポンズ』シリーズでも有名。1909生〜1971没。
十七歳の時『ウィアード・テイルズ』に『蝙蝠鐘楼』を掲載けいさいして小説家デビュー。この頃ラヴクラ フトの作品と出会い、感銘 を受けて、自身も神話作品を執筆し始める。代表的な神話作品は永劫えいごう の探索』『ハスターの帰還』『風に乗りて歩むものなど。
ラヴクラフトの死後、彼の作品を 版するための出版社アーカムハウスを設立。また、若い作家たち に神話作品の執筆を 頼することで、クトゥルフ神話の命脈を保ち続けた。現在、我々がラヴクラフト 作品を読めるのは、 の功績によるところが大きい。
その一方、クトゥルフ 話を一般の読者にも分かりやすくするために取り入れた、旧き神四大精霊説 どの概念は、「クトゥルフ 話の宇宙的恐怖を、ありがちな善悪対立構造におとしめた」として非 難されることもあり、その 罪については、研究者の間でも意見が分かれる。

オーベット・マーシュ(Obed Marsh)【 話の人物】
インスマウス出身の 船船長、ダゴン秘密教団の創始者。
ある島の 住民との貿易で大量の金を手に入れ、マーシュ家をインスマウス一の名家に引き上げた。 さらに、原住民の神をあがめれば、さらなる恩恵おんけいを得られると信じ、ダゴン秘密教団を設立、インスマウスの町民たちも彼  った。
オーベット亡き も、マーシュ家はインスマウスの指導者として君臨し続けたが、なぜか一族の人間 は、人前に姿を さなくなったという。