森の仲間たちin新撰組

「蛇心仏口」



二枚舌どころか、三枚舌四枚舌で、おべんちゃら。
この舌先三寸で、世間の荒波を渡り歩いてきました。
そんな男です、武田観柳斎は。
そして、それは新撰組でも同じこと。
人(?)の良い局長に取り入り、幹部に抜擢されました。
けれど、所詮は嫌われ者の蛇のこと。
どんなに頑張っても、みんなには好かれません。
上にはおべっか。下には居丈高。
そんなで、好かれるわけがありません。
特に副長には、嫌われまくりです。
それこそ、蛇蝎のごとくに、です。
まぁ、それもこれも、副長の想い人に、そうとは知らず手を出しかけた所為で、自業自得という奴ですが。
それだけ――副長に嫌われて、それだけと思えるとは、ある意味すごいですね――ならいざ知らず、言い寄る男という男に、肘鉄を食らいまくってます。
なぜなら、蛇のような――って、蛇なんですけどね――意地悪く見える目が、気持ち悪いと評判なのです。
そんなわけで、自信たっぷりな絶妙な舌技を披露する場もありません。
はてさて、いつの日か、発揮できる場は来るのでしょうか?



あなたはさらに、誰に会いに行きますか?
      カバ     

二枚舌ってところと、嫌われ者ってイメージから、武田さんは蛇に決定。



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