森の仲間たちin新撰組

「小虎」



藤堂は藤堂高虎の血を引く虎ですが、まだまだ成長途中で猫ぐらいの大きさしかありません。
まるでぬいぐるみのおもちゃのようです。
それでも、ぶっとい手足に鋭い爪が、猫とは違うところです。
なにより魁先生と言われるほど、誰よりも真っ先に剣戟の中に飛び込んでいく気性は、その小さな体に見合わぬほどで、勇猛果敢では誰にも引けをとりません。
しかも礼儀正しいので、目上の者にも可愛がられます。
しかし、その体の小ささから、どうしても沖田や斎藤に比べると、見劣りがしてしまいます。
それに、二人と違って自由に空を飛ぶ羽もないので、少々寂しい思いもしてきました。
だから、優しい言葉を掛けられると、ついふらふらっとなってしまいます。
今日も狐さんに声を掛けられ、お供をして出掛けてしまった小虎くんでした。



あなたはさらに、誰に会いに行きますか?
       カバ    

一番藤堂が悩みました。いまだに藤堂は、イメージがつかめません。



>>Menu >>小説 >>蒼穹の彼方 翠嵐の涯 >>森の仲間たちin新撰組-虎