森の仲間たちin新撰組

「狐と11人の小人たち」



ふさふさ尻尾が自慢の狐さん。
ちょっと狡賢くて、でもちょっとおしゃべりで、ついつい言わなくてもいいことを、ぽろりとしゃべってしまいます。
聞いてる周りは、大慌て。
だけど、そんな抜けてるところがあるのもご愛嬌です。
それよりも、その昔絶世の美女で天皇を悩ましたという玉藻の前の再来かという美貌を武器に、あちらからこちら、また向こうへと移り気に飛び回っているのが困りもの。
婿養子になって道場を継いだかと思えば、時勢とかに目覚めて新撰組に入ったはいいけど、切れ者の副長に邪魔されて、自分の思い通りにならないからと出ようとする始末です。
そんな我侭ぶりに、お供の者も、ちょっと諦め顔。
でも、その美貌に騙されちゃってるから、文句の一つも言えません。
結局、振り回されてしまいます。
それでも、幸せを感じているから、いいのかもしれませんが。



あなたはさらに、誰に会いに行きますか?
      カバ     

伊東さんの狐は、それこそ九尾の狐のイメージです。
山南さんが切腹のときに、土方さんのことをそう呼んだとも言われてますけど、私には伊東さんの方がそんな感じ。



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