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作品
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アッシュールバニパルの焔(The Fire of Asshurbanipal)【作品】
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>伝説の宝玉アッシュールバニパルの焔を追い求める、探検家スティーブと相棒ヤル・アリ。
盗賊たちの襲撃を切り抜けつつ、焔が眠るという砂漠の廃墟を目指す。果たして、焔は実在す
>ヒロイック・ファンタジーの始祖ハワードらしい、迫力あるアクションシーンが展開。
暗黒のファラオの神殿(Face of the Black Pharaoh)【作品】
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>R.ブロック著。執筆年不明。収録作品集、暗黒神話体系シリーズ クトゥルー3巻。
>暗黒のファラオと呼ばれた古代エジプト王、ネフレン=カの神殿を捜し求める主人公カータ
レット大尉。ある日、その場所を知るという人物の訪問を受ける。半信半疑ながらも案内され
た先には、驚くべき光景が……。
>ブロックらしい、エジプトのエッセンスをふんだんに盛り込んだ作品。
インスマウスの影(The Shadow Over Innsmouth)【作品】
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>旅の途中、インスマウスという寂れた港町に立ち寄った主人公。住人たちは皆、魚を思わせる異様な
容貌をし、町の中心にはダゴン秘密教団なる謎の宗教の教会が。町の歴史を調べる内に、次第に明らかに
なる恐怖。それは、主人公の運命をも絡め取り……。
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>『クトゥルフの呼び声』と双璧をなす、ラヴクラフトの代表作。
インスマウスを覆う影【作品】→インスマウスの影を参照
宇宙からの色(The Colour out of Space)【作品】
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>H.P.ラヴクラフト著。執筆時1927年。収録作品集、ラヴクラフト全集4巻他。
>アーカム西に広がる、焼け野と呼ばれる荒野。その近くに住む老人ピアースは水質調査に来た主
人公に、ここに人々が近付かない訳を語る。かつては豊かな農場だったのだが、奇妙な隕石
の落下をきっかけに、異変が起き始めたのだという……。
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>神話要素は薄いが、人々が正体不明の脅威に翻弄される様は、まさに宇宙的恐怖。
ウボ=サスラ(Ubbo-Sathla)【作品】
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>ふと入った骨董店で、伝説の魔法文明ハイパーボリアから伝わるという水晶球を見つけた主人公。エイボンの書に記
された、ゾン・メザマレックの水晶に違いない。覗き込むと、水晶は想像を絶する光景を映し出
した……。
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永劫の探索(The Trail of Cthulhu)【作品】 |
>A.ダーレス著。執筆時1944〜1952年。収録作品集、暗黒神話体系シリーズ クトゥルー2巻。
>謎めいた人物シュリュズベリイ博士の助手を務めることになった青年フェラン。それ以来、彼は不思議な夢を
見るように。博士が呼び出した奇妙な生き物の背に乗って、世界を飛び回る夢。やがて彼は、
博士の双肩に世界の運命が懸かっていることを知り……。
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>神々と人類の戦いという構図は、ラムレイなどの後続作家にも受け継がれた。
風に乗りて歩むもの/The Thing that Walked On the Wind【作品】
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>ある吹雪の夜、スティルウォーター村の住人全員が謎の失踪を遂げた。それから一年後、ノ
リス警官の前に突如、空から三人の男女が落ちてくる。彼らの一人が語る、スティルウォータ
ー事件の真相。「風の神を目の当たりにして、逃れられる者はいない……」。
>ダーレスが四大精霊説を始めて使用した作品。
狂気の山脈にて(At Mountains of Madness)【作品】
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>H.P.ラヴクラフト著。執筆時1931年。収録作品集、ラヴクラフト全集4巻。
>ミスカトニック大学の探検隊隊長として、南極に向かったダイアー教授。調査中、別行動を取っていた分隊
から、未知の生物の死体を発見したとの報告が。しかし、分隊からの連絡は途絶えてしまう。
南極に秘められた、地球の知られざる歴史とは……。
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>クトゥルフ神話の壮大な宇宙年代記が、初めてその全貌を現す作品。
恐怖の山(The Horror from the Hills)【作品】
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>アジアの調査旅行から戻った、マンハッタン美術館の調査員アルマン。彼は顔を布で覆い隠
し、不気味な彫像を携えていた。彼は主任のアルジャナンに、これを破壊してくれと言い残し、
息絶える。その死に顔は、科学では説明できない変化を遂げており……。
>ラヴクラフトの掌編を場面の一つとして引用しており、ロングとの交流を伺わせる作品。
銀の鍵(The Silver Key)【作品】
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>H.P.ラヴクラフト著。執筆時1926年。収録作品集、ラヴクラフト全集6巻。
>ランドルフ・カーターものの一編。カーターは三十歳になった時に、夢の世界に至る能力を失ってしまい、失意に暮
れる。それから二十年後、祖父の夢を見たカーターは、家に代々伝わる銀の鍵のことを知るが…
…。
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銀の鍵の門を越えて(Through the Gates of the Silver Key)【作品】
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>ランドルフ・カーターものの一編。失踪したカーターの遺産相続についての話し合いの席で、彼を知るというインドの
賢者チャンドラプトゥラ師は、驚くべき話を始める。カーターは人知を超えた体験を経て、遠い時空
へ旅立ったのだと……。
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>後にラムレイのタイタス・クロウシリーズに引き継がれた設定も登場する。
クトゥルーの呼び声【作品】→クトゥルフの呼び声を参照
クトゥルフの呼び声(The Call of Cthulhu)【作品】
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>悪夢に触発されて、おぞましい像を彫り続ける芸術家、湿地帯で忌まわしい儀式を繰り広げる
カルト集団、そして南太平洋で起きた遭難事故。ばらばらに見えるこれらの出来事は、やがて一
つの大いなる恐怖へと繋がっていく……。
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>クトゥルフ神話の始まりにして根幹をなす作品。
黒い石(The Black Stone)【作品】
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>不吉な噂が付きまとう書物、無名祭祀書を入手した主人公。そこに書かれた黒の碑の伝承に惹
かれ、シュトレゴイカバール村を訪れる。かつてこの村には、邪教を信仰する異民族が住んで
おり、黒の碑は彼らが築いた物らしいが……。
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黒の碑【作品】→黒い石を参照
時間からの影(The Shadow out of Time)【作品】
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>H.P.ラヴクラフト著。執筆時1934年。収録作品集、ラヴクラフト全集3巻。
>突如記憶喪失に陥り、別人のようになってしまったピースリー教授。五年後に元に戻るが、
今度は別人だった五年間の記憶を失っていた。やがて彼は、奇妙な夢を見るようになる。それ
は奇怪にして壮麗な、異世界の文明の光景だった……。
>『狂気の山脈にて』で示された宇宙史を補完する、クトゥルフ神話構想の完成形。
>H.P.ラヴクラフト著。執筆時1920年。収録作品集、ラヴクラフト全集6巻。
>子供の頃、夢で見た美しい都セレファイス。没落した貴族の末裔である主人公は、現実に疲れ、あの夢
の都に戻りたいと願う。果たして願いは叶い、彼はクラネスなる別人として、夢の世界で暮らす
ようになるが……。
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>ドリームランド編の原点とも言うべき作品。
尖塔の影(The Shadow from the Steeple)【作品】
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>R.ブロック著。執筆時1950年。収録作品集、暗黒神話体系シリーズ クトゥルー7巻。
>ラヴクラフトの『闇をさまようもの』の続編。前作の主人公ブレイクの親友フィスクは、長年友人の死の
真相を追い求めていた。ブレイクの記録から、謎の物体輝くトラペゾヘドロンと、それを処分したという人物のこ
とを知るが……。
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>ニャルラトテップの陰謀家というイメージを定着させた作品。
>H.P.ラヴクラフト著。執筆時1917年。収録作品集、ラヴクラフト全集3巻。
>乗っていた船をドイツ海軍に拿捕され、ボートで逃げ出した主人公。数日間の漂流の後、黒い
泥に覆われた陸地に流れ着く。そこには魚のような頭部を持つ、巨大な神々の像が立ち並ん
でいた。その時、主人公の前に異様な影が……。
>ラヴクラフトのデビュー作。『クトゥルーの呼び声』のプロトタイプと呼ぶべき作品。
ダニッチの怪(The Dunwich Horror)【作品】
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>ダニッチ村のウェイトリー家に男の子が生まれる。ウィルバーと名付けられたが、父親は姿を現さなかっ
た。ウィルバーは心身ともに異常な速度で成長し、その瞳に邪悪な影をちらつかせ始める。果たして、
彼の“父親”とは何者なのか……。
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>旧支配者の定義が明確になされ、現代文明と怪異の対立構造を明示した重要な作品。
ダンウィッチの怪【作品】→ダニッチの怪を参照
チャールズ・ウォードの奇怪な事件(The Case of Charles Dexter Ward)【作品】
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>精神病院から失踪した患者、チャールズ・D・ウォード。彼は入院前、ジョゼフ・カーウィンとい
う先祖について調べていた。彼は当時の人々から、魔術師と恐れられていたらしい。調査を続
ける内に、次第にチャールズの様子もおかしくなり……。
>ミステリー調で完成度の高いストーリー。ラヴクラフトの最高傑作と評する人も多い。
チャールズ・デクスター・ウォード事件【作品】→チャールズ・ウォードの奇怪な事件を参照
ティンダロスの猟犬(The Hounds of Tindalos)【作品】
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>F.B.ロング著。執筆時1929年。収録作品集、暗黒神話体系シリーズ クトゥルー5巻。
>友人の作家チャーマズの実験を手伝うことになった主人公。チャーマズは道教の秘薬“遼丹”
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を飲んで、精神を肉体から分離させる。彼の精神は時間を遡り、宇宙の誕生にまで迫るが、突
如悲鳴を上げて実験を中断する。それ以来、彼は何かにひどく怯え……。
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土星への扉【作品】→魔道士エイボンを参照
ナイアルラトホテップ(Nyarlathotep)【作品】
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>H.P.ラヴクラフト著。執筆時1920年。収録作品集、ラヴクラフト全集5巻。
>いつとも知れない時代、社会に暗雲が立ち込め、人々は先の見えない不安に苛まれてい
た。そんな時を待っていたかのように、エジプトからやって来た謎の人物ナイアルラトホテップ。
彼は様々な不思議を見せ、人々を魅了するが……。
>ラヴクラフトが見た夢を元に書かれた。ニャルラトテップが初登場する作品。
七つの呪い/The Seven Geases【作品】
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>C.A.スミス著。執筆時1934年。収録作品集、暗黒神話体系シリーズ クトゥルー4巻。
>野蛮なヴーアミ族の討伐のため、ヴーアミタドレス山にやって来たハイパーボリアの貴族ラリバール・ヴ
ーズ卿。しかし、魔術師エズダゴルの儀式を邪魔したことから呪いをかけられ、山の地下に向
かわされる。そこは様々な異形の者たちが蠢く魔界だった……。
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ハスターの帰還(The Return of Hastur)【作品】
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>A.ダーレス著。執筆時1939年。収録作品集、暗黒神話体系シリーズ クトゥルー1巻。
>主人公ポールの叔父エイモスは、彼に奇妙な遺言を残した。「屋敷を破壊して、書物も全て
処分しろ」。しかし、価値ある財産を処分することに、ポールは躊躇う。特にルルイエ異本と題されたその本
は、10万ドルと「ある約束」を代価に手に入れた物らしく……。
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>四大精霊説による神同士の対立が、初めて明示された作品。
ピックマンのモデル(Pickman's Model)【作品】
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>H.P.ラヴクラフト著。執筆時1926年。収録作品集、ラヴクラフト全集4巻。
>墓場で死体を漁る怪物、地下鉄のプラットフォームにいる人々に襲い掛かる怪物……新進
気鋭の画家リチャード・アプトン・ピックマンの描く作品は、恐ろしくもリアリティに溢れていた。しかし、彼の創作には、ある
秘密があったのだ……。
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星から訪れたもの(The Shambler from the Stars)【作品】
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>神秘的なものに憧れ、ついに伝説の魔道書、妖蛆の秘密を手にした主人公。さっそく友人のオカルテ
ィストに解読を頼む。しかし、彼らは甘く見ていた。この呪われた書物の危険性
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魔道士エイボン(The Door to Saturn)【作品】
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>ハイパーボリア一と名高い魔術師エイボンを捕らえようと、彼の館を襲撃した異端審問官モルギ。しかしエイボンは、ツァトゥグァから授
かった魔法の扉で、すでにいずこかへと逃れていた。後を追うモルギ。この行為が、後に皮肉
な結果を招くことに……。
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>エイボンの書の著者である、魔術師エイボンが初登場した作品。
魔道士の挽歌【作品】→魔道士エイボンを参照
未知なるカダスを夢に求めて(The Dream-Quest of Unknown Kadath)【作品】
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>H.P.ラヴクラフト著。執筆時1926年。収録作品集、ラヴクラフト全集6巻他。
>ドリームランド編の集大成と言うべき作品。
無名都市(Nameless City)【作品】
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>ネクロノミコンの記述に従い、伝説の無名都市に辿り着いた主人公。そこで、砂に埋もれた入口から、神殿と
思われる建物に潜入する。内部は妙に天井が低い。この遺跡の歴史を描いた壁画を見た主
人公は、戦慄と共にその理由を悟る……。
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>ネクロノミコンとその著者アルハザードが始めて登場した作品。
闇に囁くもの(The Whisperer in Darkness)【作品】
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>洪水で氾濫した川に、謎の生き物の死体が浮かんでいた……その噂に対して否定的だった
主人公ウィルマースの元に、エイクリーという人物から手紙が届く。あの生き物は異星からの
訪問者で、自分にはその実在を示す証拠があるというが……。
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闇をさまようもの(Haunter of the Dark)【作品】
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>主人公の作家ロバート・ブレイクは、好奇心に駆られて丘の上の教会に入り込む。そこはか
つて、星の知恵派と名乗るカルト組織の拠点だった。やがてブレイクは、奇妙な物を見つける。それは
黒い結晶体のような物で、覗き込んでみると……。
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>ラヴクラフト最後の作品となった。
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