andante -唄う花- 22話UP
拍手ネタでも良かったような気がします、音浜祭準備の一幕です。
蓮が縫ったドレスはなかなかの出来映えではありましたが、ドレスの仕立てに何か心得があるわけでもなく、その後で蓮は少し自分で調べました。こうすれば良かったのか、と思ったところで、少し我に返り、集めた資料は裁縫初心者の先輩方にそっと寄贈しました。
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andante -唄う花- 22話UP
拍手ネタでも良かったような気がします、音浜祭準備の一幕です。
蓮が縫ったドレスはなかなかの出来映えではありましたが、ドレスの仕立てに何か心得があるわけでもなく、その後で蓮は少し自分で調べました。こうすれば良かったのか、と思ったところで、少し我に返り、集めた資料は裁縫初心者の先輩方にそっと寄贈しました。
月吹く風と紅の王 17話UP
俥の中で本を読めるとはその三半規管、ただものではないな。
とかくだらないことを思っています。…私が。
ルシエほどにはエルシェリタは沈黙を気にしていませんでした。ただ珍しいな、とだけ思っていた神経太の彼です。
さっきまでハウル見て、見終わったらパソコンに戻りました。
見るつもりなかったんですが、何となくテレビを付けたらやっていて。
湖の前でぼんやりするシーンと、花畑のシーンが好きです。あんなところに行ってみたい…。
以下返信です。
内容:air seed 番外
ユマリエの里で、ラトルリアスと一緒に過ごす夏の一コマ。
空を覆う梢をすりぬけて、夏の陽射しがふりそそぐ。
サンダルの足もとに下草がふれてこそばゆい。
「ほら、ふくふく蝶が」
「ほんとうだね。ユマリエ、頼める?」
「うん」
ラトから花かごを預かって、軽く地面を蹴った。フォーレペルゲには素力が満ちているので、風をつかまえなくても容易く体をうかせることができる。銀の幹と淡い緑の葉を茂らせたリーデリーロウの木は、天に向かって真っ直ぐ伸びているけど、目的地は天辺でなくその途中。
木の半ばほどに群れていた黒に蒼の斑点をつけた蝶は突然近寄ってきた僕にふわりと広がって、警戒した様子を見せたけれど、木のうろに花を置くとひらひらと集まっていくる。
「ラト、大丈夫だよ」
「ありがとう」
地面からふわりと浮かび上がったラトが、冷気をはらんだ風を起こして急上昇する。
花に惹かれて集まった蝶たちは寒さに弱いので、風よけをはっていた。ラトが通り過ぎても花の蜜を吸うのに夢中だ。
ラトはリーデリーロウの天辺までのぼって、鳥の巣から耳飾りを摘み上げると僕を呼ぶ。
「ユマ、解いていいよ。おいで」
「ありがとう」
ふくふく蝶にお礼を言って、ラトのところへ向かう。
ラトが手にしているのは母さんに貰った耳飾りで、小さな貝殻で花の形を象っている。沈んだ色合いの草貝を使ってつくってあるので、日影にひらいた草の葉のような色をしていた。
「よく似合う」
これで両耳そろった。
空遊びをしている最中に落として無くしてしまったのを、耳飾りに移った僕の気配で探し当ててくれたラトは満足そうに僕を見る。
「ラトもありがとう」
「どういたしまして」
学院の夏休暇。僕とラトはフォーレペルゲに戻ってきていた。
「夜会」
「ん?」
「夜会ってどんなの?」
空の中を駈けながらふと訊ねた僕にラトは目を細める。
ラトには夜会の招待状がたくさん来ているんだって兄さんたちが言っていた。
夜会ってなんだろう。
たくさんの人が来て、食べたり踊ったりするんだって聞いたけれども、母さんが催す食事会とは違うらしい。知らない人も来るし、お見合いみたいなこともするんだとか。余所の国のお姫さまがたくさんラトを目当てに会いに来るなら、きっと華やかな催しなんだろうなと思う。
空を飛びながら、ラトがふっと空のただ中にとまった。
僕を振り返り、手を取って腰に腕をまわす。
「夜会はね、こんなふうに踊るんだよ」
そういってラトはくるくると僕ごと廻った。
「ほんとう?」
ものすごく良く廻った。風がゆったりうずを巻いて離れていくのを見送って首を傾げる。これじゃ目をまわすよ。絶対違う気がする。
ラトは頷いて僕を離し、恭しく手を取る。
「一曲踊っていただけませんか?わたしの可愛いユマリエ」
「?まわりすぎないでね」
僕の言い方がおもしろかったのか、ラトはふっと薄い笑みをうかべると僕を勢いよく上空に向けて放り投げた。まるで玉転がしの玉になったみたいにぐるんぐるんと廻る。
「ユマは好きだよね。空遊びでいつもまわっている」
「まわってるんじゃないし、どうしていきなり投げるかな」
「ユマの空遊びっていつも楽しそうだよね」
「あれはこうするの」
突飛なラトにあきれながら、いつものように風の中に体を落とす。
コツは風に身を任せること。でも流されないように良く見極めること。
「力を抜いて、ラト」
「こうかな?」
「抜きすぎっ」
ぐんと落ちかけた服の端っこを掴んで引き留め、こうだよ、と見本を見せる。
風の帯に飛び込んで跳ねあがり、一回転してから素早く姿勢をかえて斜め下へ滑り落ちる。全身に風をうけて再び舞い上がり、空に散る花びらのように廻る。
「やっぱりまわってる」
「さっきとは違うよ」
「そうかな。でも、分かった。こうだね」
「ラ、ラトっ」
上昇気流を掴まえるのはいい。でもそれは突風だから。
いきなり雲の上まで飛ばされていくラトを見送って、僕は空中で小さく廻る。
さっきラトが踊ったみたいに。
足取りは軽やかに、弾むようだった。
「あれ、戻ってこないな」
不思議に思って空を見上げると、ちらちらと落ちてくるものがある。
それは指先に触れて、融けた。
夏の空に雪の影。
雲の中で心地よさそうに瞼を閉ざしていたラトを引っ張り上げ、僕はしっかりラトの手を掴む。
「帰るよ、ラト」
ひんやりしたラトの指先が僕の手をくるむ。
僕を見つめたラトは幸せそうに唇を引き上げ、顔いっぱいをつかって微笑んだ。
月吹く風と紅の王 16話UP
ルシエ父と息子婿の話、続き。
実はこの辺りでさくっと話自体が終わっている予定でした。旅が終わって、ちょっとあって、それで、のような。
もともとノートに書き散らしている段階ではそれで完結。更新用にするにあたって、もう少し伸ばしてみようかなあ、と。
なので、もう少し夏至の旅が続きます。ただ…ストックが尽きてしまって、少々ゆっくりの更新になるかも…すみません。
拍手御礼は唄う花より。一ノ瀬×遠見です。
彼らがでてくるたびに、もやもやじれじれ。
遠見は鬼畜眼鏡の予定だったのに…いつのまにか、受けだこの人、と。
書いてすっきりしました。
拍手、メール。ありがとうございます。いつもたいへん励みになっております。
以下返信です。
月吹く風と紅の王を一気読みしましていただきまして、ありがとうございます。
のんびりながら更新を続けていきたいと思っておりますので、これからもよろしくお付き合い頂けましたら嬉しいです。メールありがとうございました。
月吹く風と紅の王を気に入って頂けまして、嬉しいです。こうしてメッセージをいただけますこともたいへん嬉しく。
これからどうなって行くのか…、正直書いている方も迷い道に入り込んでいる気がしますが、少なくとも不幸終わりはなしで、少しでも幸せになれるよう形を模索しながら進んでまいりたいと考えています。メールありがとうございました。
andante -唄う花- 21話UP
ちょっぴりシリアス。
ぐるぐる考えてしまっておりますが、根が素直というか単純なので、相手の言葉がすとんと入って来ます。わりに落ち込みやすいですが立ち直りも早いです。
久しぶりに髪を切りました。
んー。…理想と似合う髪型の折り合いというのは難しいですね。
ぶっちゃけ似合わなかったと。
しくしくしていますが、パーマをかけ直すのは嫌で…。
パーマ液が沁みて。熱をかけられると更に痛くって。
別に、その後腫れるとかではなく、その場を耐えれば良いだけなのですが、どうにも、早く終わってくれ、しか考えられなくなってしまいます。
みなさん耐えていらっしゃる?と、いつも不思議。パーマをかけるという仕組み上、何の違和感なく…というのは難しいと聞いたことがあるのですが、いつか変わらないかなあと、願っています。
andante -唄う花- 20話UP
夕飯食べ損ねている蓮です。
朝ごはんはしっかり食べてくれることを祈ります。
心優しい人が教えてくれました。
私…ずっと…あるお話のタイトルを統一せずに使っておりました。
月吹く風と紅の王とか紅の君とかを。
まったくぜんぜん気づきませんでした!…あれ、ほんとだ2種類あるや、と知りました時、目から笑いが飛び出しそうなほどの衝撃が走り、動揺とか撃沈とかの前に、乾いた笑いが。
なんといううっかりぶり…。なにしているんだおまえはーエコー。
ええと。これからは、はい。
「月吹く風と紅の王」で統一させてください。
おまぬけなやつですみません。おまけにしれっと変更してあったり。
そんな管理人ですが、これからもよろしくお付き合い頂ければ幸いでございます…。
拍手、メールありがとうございます。返信不要の方もありがとうございます。少々シリアスでもあるので、一方的にダメな彼が霞んで貰えまして良かったなあと思います。
正直に申し上げます。まったく気づいておりませんでした…。うわあ、穴があったら入りたいです。お恥ずかしい…っ。
適当に思いつくまま、ほとんどノリでタイトルを決めたりするから、このようなことに。申し訳ございません。
心の中では君で、視覚では王、という妙な具合になっており、自分でもどちらが正しいのか…なのですが、視覚での違和感の方が強かったため、「王」で統一させていただくことにしました。
またこんな大ポカをしでかすかもしれませんが、その際はまたそっと教えて頂けますと嬉しいです。ご指摘、すごく助かりました。ありがとうございました。
ご来訪ありがとうございます。蓮をかわいいとおっしゃっていただけまして、嬉しく思います。ルシエにとっては傍迷惑ではあるのですが、花青官たちも生き生き日々を送っております。
ある意味、蓮の没頭ぶりはそれが取り柄であり、同時に周囲をはらはらさせてしまっているのですが。それをカバーするために、これまたみんな生き生きと包囲網を作っていたりです。そうされている蓮本人がさして気にしてないので良しとしていましたり。
これからもほのぼの等、お楽しみいただけましたら嬉しいです。拍手、メッセージありがとうございました。
andante -唄う花- 19話UP
誘ってくれるのは良いけれど、学生会8人勢揃いで演奏会に赴くとなると、ものすごく目立つ、恐ろしいほどに目を引く、ということに気づいていない蓮です。
選考基準は顔かもしれない、学生会です。
今日はお休みだったのですが、夜までずっと伏せっていました…。
…首が痛くて。
以前寝違えて起き上がれなくなり、整形外科にかかったことがあるのですが、その際、本来カーブがあるはずの首が真っ直ぐになっていると言われたことがあり、医者からも療法士からもここまですごいのは生まれつきの太鼓判を貰ったことがあります。
ひどい肩こり持ちでしょうとかその時には言われたのですが。
実はその時まで、私は肩こりに全然ならない、とか思っていました。今もちょこっとそう思っています。でも首はダメ。
猫背がいけないと思って気をつけてはいたのですが、首を俯けたり仰向けたり、あるいは左右に動かすのが辛く、椅子に座っていることも辛くて、とりあえず以前病院から貰った湿布薬を貼って休んでおりました。
本日は祝日で病院はお休みですし、本当は来るように言われていた電気マッサージなどに1度も行ってないので少々行きづらくもあり。
困った…と思いつつ、首とその下部分がどうにも痛くて、ぐったり。
半日横になっていたら、少し楽になってまいりましたので、ようやくPCの前に座れましたです。
月吹く風と紅の王 15話UP
最初は、もっと弱々しい父でした。めそめそしているのが基本、といったふうの。
いつのまにか見た目繊細、でも凛々しいというか雄々しい人なっていました。
そうしたら出番が増えまして、次にも続く予定です。
拍手、メールありがとうございます。返信不要の方もありがとうございます。
もえもえしていたたげる要因がありまして、うれしく思います。
月吹く風と紅の王 14話UP
花青宮の他の人形たちは、ルシエのようなたいへんな思いをして、人形になったわけではありません。
もっと楽に、ひと月同じ薬を飲むようなことをすれば人形になれました。もちろん、数人の花青官が派遣されますので、服用量をごまかすとかそれを横流しさせるとかはできない仕組みになっています。
ずいぶん時間がかかってしまった話です。なかなか進まず、もういいか、飛ばそうか、などと思いましたが、実際にきちんと取りかかってみれば思いの外調子よく書けました。
唄う花と並べて更新しているからには、あの注意書きはまあ…いるかなと思いまして、念のため、最初に付けてあります。それを期待されると、いや全然…という感じかなとも思い、キーワードからは外してあるのですが、その辺はわりと適当だったりです。
andante -唄う花- 18話UP
甘食。喉に詰まる感じも乙。でも蓮のはもっとちゃんと?食べられます。
甘党で笑い上戸の彼も、一歩外に出れば誰もが見惚れる貴公子です。
ぽやっとしているうちに、日付はあっというまに過ぎますね…。
ここのところ睡眠不足と眼精疲労のせいだと思われる頭痛が続き、パソコンから離れておりました。もともと偏頭痛持ちで、うっかり薬を飲み続けると耐性がついて効かなくなるため、なるべく我慢して、あまり飲まないようにしているのですが。
夜になってもういいや、薬を飲もうと飲んだら、急に気分爽快。気がついたら午前3時過ぎという、真似を。
…今日こそは早く休みます。
拍手、メールありがとうございます。返信不要の方もありがとうございました。